新ジャンル「サリーちゃん」
2008-04-08
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:09:22.37 ID:EmQyoVqB0
そこは、幽霊の声が聞こえるお屋敷。
テープレコーダーを持参して録音スタート。
「お邪魔します」
「きれいな家ですね」
「トイレ借ります」
「お邪魔しました」
テープを再生すると・・・。
「お邪魔します」「どうぞ」
「きれいな家ですね」「そうですか」
「トイレ借ります」「どうぞ」
「お邪魔しました」「ちょっと待て!」
びびりまっくて、家に帰ると母親が「変な電話あったわよ。必ず連れ戻すって」
うちの電話は着信が見れるタイプなので即かけ直した。
「OK、一緒に暮らそう」「え・・・」
そしてサリーちゃんとの共同生活が始まった・・・。
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:11:07.79 ID:aIfZRDqiO
うるせえテクマクマヤコンするぞ
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:18:49.77 ID:EmQyoVqB0
本当は怖かった。ぶるってた。正直20ccほどちびった。
でもどうせ連れて行かれるなら前向きに検討すべきだ。
昔から言うじゃないか。
赤信号、皆で渡れば恐くない。
男「というわけで、家族ごと引っ越してきました」(長男:ニート)
父「おー、思ったよか上等な屋敷ばい」(父:エセ九州人)
母「不束者ですが…」(母:パート)
妹「引越してきたZE☆」(妹:ラッパー)
しかし屋敷には誰もいない。
待ちぼうけしていると携帯が鳴った。
男「もしもし?」
サ『私、サリーちゃん、今あなたの後ろにいるの』
男「それ話が違いますよ」
サ「え・・・」
振り返ると銀様みたいな美少女が顔を真っ赤にしてうつむいてた。
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:35:46.84 ID:EmQyoVqB0
すぐにサリーちゃんは消えてしまった。
とりあえず屋敷に家具を運び込んでから今後の相談をする。
サリーちゃんとはテープレコーダーで会話することにした。
男「とりあえず部屋割りを決めよう」
妹「二階はあたしのもんだYO☆」
妹が二階にダッシュしていった。
俺はテープレコーダーを再生した。
男「とりあえず部屋割りを決めよう」「そうね」
妹「二階はあたしのもんだYO☆」「床が腐ってるから気をつけてね」
妹が落ちてきた。
お尻をしたたかに打って「うにゅう」とか言ってる。キショイ。
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:41:16.57 ID:EmQyoVqB0
男「とりあえずサリーちゃんの話をちゃんと聞け」
妹「OK☆」
父「部屋は後からでよかけん飯ば食わんか」
母「キッチン借りますね」
母がキッチンに行った。
テープレコーダーを再生した。
男「とりあえずサリーちゃんの話をちゃんと聞け」「それがいいわ」
妹「OK☆」「ほんにわかってるの?」
父「部屋は後からでよかけん飯ば食わんか」「いいわね」
母「キッチン借りますね」「ヤクルトしかないわよ」
母がヤクルトを両手一杯もってきた。
母「晩御飯ですよ」
男「当然のように受け入れるなババア」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:52:00.16 ID:dJZH6kRfO
頼むからすぐに終わらせないでくれ。長続きしてくれ
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:08:47.61 ID:EmQyoVqB0
男「だめだこいつら、早くなんとかしないと…」
そう思いながらも今日は寝ることにした。
翌日、ヤクルトを飲みながら家族を見送った。
妹は学校へ、父は仕事へ、母はパートへ出かけた。
妹「スクールでホーミーとエンジョイだZE☆」
父「車で送ったげるばい」
母「私はバスで行きますね」
再生ボタンを押した。
妹「スクールでホーミーとエンジョイだZE☆」「楽しそうでいいわね」
父「車で送ったげるばい」「優しいのね」
母「私はバスで行きますね」「近くにバス亭ないわよ」
母だけ帰ってきた。
母「財布を忘れたわ」
男「そっちかYO☆」
関係ないけど妹の口調うぜぇ。
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:13:19.61 ID:EmQyoVqB0
仕方ないので母はパートをやめて狩りをすることになった。
毎日のように猪や鹿やよくわからん肉が食卓に出るようになった。
妹「今日はまたご馳走だZE☆」
父「ほほぅ、これはまた乙なもんばい」
母「なんの肉かは秘密です」
再生ボタンを押した。
妹「今日はまたご馳走だZE☆」「あら、ポチが見当たらないわ?」
父「ほほぅ、これはまた乙なもんばい」「ポチー?ポチー?」
母「なんの肉かは秘密です」「…あら?キッチンにポチの首輪が…」
俺はそっと箸を置いた。
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:22:01.37 ID:EmQyoVqB0
ついにインターネットが開通した。
2chをしながらサリーちゃんとおしゃべり。
男「痴漢男おもすれー」
男「新ジャンル増えてないかなー」
男「野菜レイパーktkr」
再生ボタンを押した。
男「痴漢男おもすれー」「ロリ巨乳うざいわね」「わんわん!」
男「新ジャンル増えてないかなー」「私の名前があるわね」「わん!」
男「野菜レイパーktkr」「ば、ばか…!そんなとこ開かないでよ…!///」「くぅんくぅん」
なんか増えてた。
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:31:59.27 ID:EmQyoVqB0
夜寝る時にこっそり録音ボタンを押しておいた。
朝。
起床してすぐに再生ボタンを押した。
「……もう寝てるかな?」
「もしもーし、本当に寝てるー?」
「ふふ、ほんと、ぶちゃいくな寝顔」
「…………」
「ちゅ」
「…あは、またしちゃった」
ふと鏡を見ると、顔を真っ赤にしたサリーちゃんがなにか大声でまくしたててた。
このときのメモリディスクは今でも大事にしまってある。
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:44:59.65 ID:SQ2OulEvO
いいぞもっとやれ
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:45:50.98 ID:EmQyoVqB0
元同級生の女が遊びにきた。
ちょっとヤンキー入ってるが基本的には良い奴だ。
女「へー、ここが男の新しい家かー」
男「まあゆっくりしてけよ。また泊まってってもいいし」
女「助かる!ここからのが会社近いからな!」
男「あれ…扉が開かない…」
再生ボタンを押した。
女「へー、ここが男の新しい家かー」「あなたが男の古い彼女ね?」
男「まあゆっくりしてけよ。また泊まってってもいいし」「え……」
女「助かる!ここからのが会社近いからな!」「だ、ダメ!絶対にダメだからね!」
男「あれ…扉が開かない…」「らめぇ!そんなとこ開けちゃ、らめぇ…!ここは通さないもん!」
どうみても確信犯です。どうもありがとうございました。
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:53:02.09 ID:azTOtO780
サリーちゃんが拗ねてしまった。
さっきからテープレコーダーをカチカチしてるが馬鹿犬の声しか入ってこない。
女「さっきから何してんの?」
男「いやさ、ここ幽霊がいるんだよ」
女「……おいおい、やめてくれよそういうの」
男「あれ? 涙目? ひょっとして涙目ですか?」
女「う、うるせーな! こえーもんはこえーんだよ!」
再生ボタンを押した。
男「あれ? 涙目? ひょっとして涙目ですか?」
女「う、うるせーな! こえーもんはこえーんだよ!」
やっぱりダメか…と、スイッチを切ろうとしたその時。
サ「うーらーめーしーやー」
女「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ!?」(男に抱きつく)
サ「きゃああぁぁ!?私の男になにしてんのよぉーー!?」
女「うわぎゃあmふぁpwだmなんをい」
男「ぐええええ!首が!首がああぁぁぁ!」
阿鼻叫喚。
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 20:00:12.25 ID:azTOtO780
女が涙目のまま帰っていった。
俺は正座させられ、実体化したサリーちゃんにお説教されている。
サ「あのね、家主はあくまで私なんだからね。勘違いしないでよね」
男「はい、すいません。もう二度と悪ふざけしません」
サ「本当に反省してるの?」
男「はい、本当の本当に反省してます。浮気しないから許してください」
サ「う、浮気ってなによ! 勘違いしないでよね! あれはたんに家主として風紀が乱れないように――」
再生ボタンを押した。
サ『きゃああぁぁ!?私の男になにしてんのよぉーー!?』
男「俺、サリーちゃんの男だから」
サ「……ば、ばかっ!///」
俺はおおむね幸せです。
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 20:11:19.27 ID:azTOtO780
妹が風邪をひいた。
妹「YOッ!YOッ!YOッ!」
男「くしゃみもそれかよ、うぜぇ」
父「風邪薬ば飲みんしゃい」
母「薬をかってくるわね」
母が血相を変えて外に飛び出した。
再生ボタンを押した。
妹「YOッ!YOッ!YOッ!」「わんッ!わんッ!わんッ!」
男「くしゃみもそれかよ、うぜぇ」「わぉぉぉん!」
父「風邪薬ば飲みんしゃい」「わぅ?」
母「薬局に行ってくるわね」「ただいまー、そういえば風邪をひきやすい時期ね。薬は居間の戸棚にあるから」
母が帰ってきた。
母「太陽草とアオキノコとってきた」
男「ちょwwwモンスターハンターwwwうぇwww」
×薬を買ってくる ○薬を狩ってくる
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 20:17:37.51 ID:azTOtO780
サリーちゃんの様子がおかしい。
やけに人の出入りを気にしている。
サ『……あれがくるわ』
サ『どうしよう』
サ『私、男と離れたくないのに…』
屋敷中にしかけたレコーダーからそんな声が聞こえる。
俺は不安になった。
妹『シャワーが気持ちいぃ〜♪ お兄ちゃんのためにも綺麗綺麗しなきゃね♪』
風呂場にしかけたレコーダーからそんな声が聞こえる。
不覚にもおkk(ry
そして、サリーちゃんとの別れの日が近づいていた。
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:08:17.24 ID:azTOtO780
一ヶ月という時間は、はたして短いのだろうか。
それは見ず知らずの他人が友人になるには十分すぎる時間だが。
家族になるには短すぎる時間だ。
もちろん、それも人によるのだろうが……。
さて、俺達の場合はどうだろう――
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:14:13.12 ID:azTOtO780
幽霊屋敷は今日も賑やかだ。
ラッパーの妹はいつにもましてうざい。
天然の母は、あいかわらず狩りに励み、こちらの斜め上をいく。
あと馬鹿犬と父。このへんは同列。
俺は、サリーちゃんをからかって毎日を楽しく過ごしている。
しかしどうも最近、サリーちゃんの様子がおかしい。
どうしたのと聞いても答えてくれない。
何か脅えているようだ。
ここは一発はげましてやろう。
男「あー…サリーちゃんの顔が見たいなー」
男「笑うと可愛いんだよなーほんと」
男「最近はめったに見れないけどさー」
彼女の真っ赤な顔を想像しながらそんなことを呟く。
そして、いつものようにニヨニヨしながら再生ボタンを押した。
カチリ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:22:35.62 ID:azTOtO780
男『あー…サリーちゃんの顔が見たいなー』
サ『きゃああああぁぁぁ…っ!』
男『笑うと可愛いんだよなーほんと』
サ『やめ…て!出ていきなさい!私の…私達の家から…ッ!』
男『最近はめったに見れないけどさー』
サ『……男…ごめんね…もう顔を見せることができないの…』
男「サリーちゃん!?」
俺はありったけの力で叫んだ。
ゾクゾクと背筋に悪寒がはしる。
あたりに視線をめぐらすが、屋敷は静かなものだ。
男「サリー!なんだよ!俺をからかってんのか!?」
レコーダーをもつ手が震える。
男「なにが起きてんだ!この屋敷になにがいるってんだ!」
再生ボタンを押し込む。
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:31:40.47 ID:azTOtO780
サ『……冥府の番犬に見つかったわ』
サ『実体化したせいで、気配を悟られたみたい』
サ『あれは私みたいな自縛霊を狩っていくの……ポチは逃がせたけれど』
サ『バカみたいね…せっかく屋敷に隠れていたのに…いまさら見つかるなんて…』
サ『で、でも、楽しかったんだからね。男が一緒に暮らそうって言ってくれて』
サ『…本当にありが
カチッ
空気を読めないレコーダーが不意に止まった。
メモリが一杯になったことを告げるランプがちかちかと明滅する。
俺は呆然と立ちすくんだ。
こんな別れ方でいいのかと、天井を睨んだ。
男「俺は、どうしたらいい?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:39:01.02 ID:azTOtO780
すべて、俺のせいだ。
彼女をこの世に引きずり出した俺のせいだ。
だというのに俺にはサリーを救う手立てがない。
恐らくは、サリーにだって。
だからこその決別の言葉。別れの挨拶。あれはそういう意味。
『本当にありがとう』
男「ふざけんなよなぁ…今時そんな台詞でしめるなんてさぁ…」
ぼろぼろと涙がこぼれる。
男「どこの三文小説だよ。今時のドラマだって、もっとビビットな捨て台詞を残すんだぞ…?」
彼女は知らないだろうけど。
男「この世にはなぁ、他に良い言葉がたくさんあるんだぞ…」
それはテレビにだって、マンガにだって、2chにだって溢れてる。
男「例えば…さ……――」
俺はからからになった喉をふりしぼって叫んだ。
彼女に相応しいのは、きっとこの言葉だ。
男「――助けてくれ!!!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:43:48.44 ID:azTOtO780
――さて、俺達の場合はどうだろう――
不意に玄関の扉が開かれる。
夕日を背にして黒い影が現れる。
そして、影は言った。
母「今日の晩御飯は――地獄の番犬ね」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:50:46.07 ID:Q0GJXDnIO
母強し!
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:51:05.26 ID:yy/gdLvuO
ここでその設定が活きてくるのかよwww
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:51:53.11 ID:I9x6JI0QO
母wwwwwwww
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:51:58.49 ID:azTOtO780
男「珍しく空気を読んだなババア!」
母「ポチが教えてくれました。サリーちゃんの危機だと」
ベタベタなことを言いながら母は跳躍した。
3mほど上にある天井に足をつけて槍を振り絞り――
母「刺し穿つ――死棘の槍!」
赤い閃光を伴って槍が投擲される。
槍の光跡は爆音をたててホールの地面中央に突き刺さると、そこから黒い煙が吹き上がった。
いや、それはもうすでに爆発だった。
ゆっくりと煙が晴れると、そこにいたのは――
男「サリー!」
サ「……男…?」
妹「あたしもいるYO!」
男「お前はいらん」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:52:17.09 ID:l0qHYe7KO
母ちゃんきたーーー!!!
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 21:55:59.00 ID:2CuduREi0
母ちゃん強いな
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:00:41.70 ID:azTOtO780
俺は涙でくしゃくしゃになった顔を隠すことも忘れて、
男「サリー…! サリーッ!」
何度も躓きながらサリーに駆け寄る。
しかし
サ「こないで!」
サリーに突き飛ばされた。
尻餅をつく俺の背後で、母がぼそりと呟いた。
あたりを見回しながら、珍しく焦燥感を露にした声で。
母「……この数、私達だけで食べきれるかしら」
そこには無数の黒い番犬がいた。
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:17:20.66 ID:azTOtO780
サ「……もういいの。冥府の番犬は無限にいるのよ。そのまま元の生活に戻りなさい」
サリーは弱弱しい笑みを浮かべて俺を見つめた。
あちこちから獣たちの歯軋る音がする。
奴らは笑っていた。肉食獣がそうするように。攻撃的に笑っていた。
俺は「そうじゃないだろ」と小さく呟いた。
サ「え……?」
メモリースティックを差し替え、レコーダーの再生ボタンを押す。
サ『きゃああぁぁ!?私の男になにしてんのよぉーー!?』
そして、言ってやるんだ。
男「俺、サリーちゃんの男だから。だから。諦めるなんて……絶対にできねぇ!」
サ「…ば……ばかぁ……っ…」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:19:37.78 ID:azTOtO780
お互いに涙を尽くした。
お互いに言葉を尽くした。
さあ、これで足りるだろうか。
俺達が家族と呼び合える仲になる程度には、足りるだろうか。
きっと、絶対に、足りるんだ。
男「…番犬ども、俺らの父の異名を教えてやるよ…」
母「私との結婚生活を生き抜いた稀有な存在のあり方を……」
妹「ようやく登場だZE☆」
俺はニヤリと笑って、母は肩すくめて、妹はラップ調で呟いた。
「空気父(エアーダディ)又の名を――
――九州・ザ・サイレントキラー」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 22:26:27.60 ID:2CuduREi0
何この展開wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:29:44.58 ID:azTOtO780
それは突風だった。
扉の隙間から、ひゅうと音をたてて何かが室内に滑り込んだかと思うと。
それは突風から旋風となって、あたりを蹂躙した。
まるで爆竹のように黒い番犬どもが連鎖的に破裂していく。
パパパパパパパパパパ――パパンッ!
妹「あれ、父(パパ)とかけてんだZE☆」
男「……死ぬほどどうでもいい…」
最低のオヤジギャグをのせて、黒い霧を振り払いながら父はサリーのそばに降り立った。
父「ふぅ、戦場を思い出すわい」
母「それを言うなら結婚初夜でしょ、あなた」
父「アフガニスタンの初夜…か。あれは熱い夜だった」
妹「まだまだくるZE☆ どうするのだZE☆」
男「無理やりZEをつけるな。しかし、くそ、これじゃ埒があかない…!」
増殖し続ける黒い犬を、俺達は静かに睨んだ。
サ「……みんな……」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:31:36.98 ID:azTOtO780
このピンチを切り抜ける方法をアンカーでプリーズ!
>>55
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:34:17.07 ID:Q0GJXDnIO
ハデスをぶっコロス
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:34:28.73 ID:I9x6JI0QO
女がヤンキー達を引き連れて来る
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:35:27.02 ID:azTOtO780
>>55
ごめん、ハデスがよくわからない…orz
再アンカー
>>60
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:36:06.17 ID:uvDTgEso0
ポチ進化
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 22:36:10.70 ID:q9kBr6in0
男のメガンテ
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:36:54.90 ID:azTOtO780
OK、つまりどうあってもブッパさせたいわけだ。
>>55
>>60
この2つでいってみるお!
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:48:36.88 ID:azTOtO780
自慢じゃないが、俺は霊感が強いほうだ。
かなり特殊な方向に特化しているとはいえ、それは日常で役立つレベルのものだ。
そもそも、なぜテープレコーダーを持ち歩いているのか。
この時代にMDやMP3でなく、あえてテープレコーダーを選んだ理由…。
それこそが、この状況を打破するキッカケになる。
メモリスティックと互換できるように魔改造したテープレコーダー「聞きとりくん」を
高々と掲げて録音ボタンを押した
男「どこの浮遊霊でもいい!守護霊でもいい!この番犬どもを追っ払う方法を教えてくれ!」
そして、マークのすりきれた再生ボタンを押した。
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:51:52.51 ID:azTOtO780
俺の能力とは、すなわち霊の声を聞く力だ。
ただし、テープでしか霊の声を封印することができない。
この力のせいでよく気味悪がられたりもした。
でも、そういう時は決まって霊が慰めてくれていた。
だからだろうか。
サリーちゃんを放っておけなかったのは――
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:56:51.10 ID:azTOtO780
声だ。無数の声が響きだした。
仲間を救うために、自分たちが消されることもいとわぬ英雄達の声だ。
『ハーデースを殺せ。やつこそ冥府の主だ――』
『冥府を滅ぼせ。あそこは霊の墓場だ。消されたくない――』
『彼女を助けてやってくれ。心優しい彼女をどうか――』
『我らの力でハデスを誘き出そう――あとは任せた――』
その時だ。
冥府の番犬がいっせいに渦を巻きながら天井を貫いた。
天井を闇が覆い、その闇から――冥府の主ハーデースが姿を現した。
それはまさに冥王。漆黒の仮面を歪に歪ませて、俺達を睨みつけている。
ハ『――オロカモノドモメ――』
地鳴りのような声に、心臓を鷲掴みにされた気がした。
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:02:45.67 ID:azTOtO780
震える足をおさえつける。
止まれ、止まれ、と心の中で念じながら歯を食いしばる。
背後からは家族の声が、
妹「あたしたちがついてるZE☆」
母「あなたは、私達の息子ですよ。見せつけてあげなさい」
父「男ならぶちかましたるんじゃ」
顔をあげればサリーがいる。
彼女もまた震えている。
サ「……男ぉ……」
泣き出しそうな顔で、それでもギリギリで涙をこらえて。
ついにこらえ切れなかったものが、言葉として漏れていた。
サ「助けて…男ぉ…私、あんたと…離れたくない…」
それで心は決まった。
悲しい結末になることには、すぐに気づいたけど。
不思議と、恐さはなかった。
さあ、家族の別れに相応しき一幕を、開こうじゃないか。
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:07:54.00 ID:azTOtO780
男「やっぱりさ、なんだかんだ言っても…」
俺は頭をかきながらハデスを見上げた。
男「最後には、ありがとう、って言われたいよな…」
だが、悲しいことに、ずっと昔から別れの言葉は決まっているものだ。
どんな小説にだって漫画にだって2chにだって溢れている、ありふれた言葉。
男「さよなら、サリーちゃん」
俺はありったけの力をテープレコーダーにこめて。
そして、ハデスに向けて投げ放った。
レコーダーが閃光を放つ。
世界が白く塗り潰されて。
俺達の不思議な共同生活は、終わりを告げた。
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:13:33.31 ID:azTOtO780
――半年後――
『……もう寝てるかな?』
『もしもーし、本当に寝てるー?』
『ふふ、ほんと、ぶちゃいくな寝顔』
『…………』
『ちゅ』
『…あは、またしちゃ
カチリ
朝。俺は築四十年の一軒家で目を覚ました。
目覚まし時計を頭から押さえつけたまま、ぼんやりと頭をかく。
男「やっぱり、すげぇ効き目だなこの目覚ましコール」
今日もまたサリーちゃんの気配で目を覚ました。
すわ本物かと、ついつい手を伸ばしてしまう習性を利用した見事なトラップだ。
ちなみに作ったのは妹である。ほんとうぜぇ。
男「さーて…2chすっかなぁ…」
俺はパソコンに向かい、キーボードを打ち始めた。
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:20:22.02 ID:azTOtO780
あの出来事があってから、俺は霊感を失っていた。
さすが俺式メガンテというべきか、見事にハデスを滅ぼしたものの。
その代償として全ての力を失ってしまったのだ。
サリーちゃんの屋敷は、まだあの場所に悠然と建っている。
恐らくは彼女もそこに――
もう二度とサリーちゃんの声を聞くことはないだろう。
聞こえるのは、持ち帰ったメモリースティックの無機質な電子音声だけで。
そのことに後悔はないが、たまに泣き出したいほど寂しくなる。
男「それでも、そこにいるなら」
今日もまた2chの面白い話を聞かせに行こう。
一方通行でもいいのだ。
昔から「初恋は片想い」と相場は決まっているのだから
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:21:58.27 ID:azTOtO780
――しかし、さて、俺達の場合はどうだろうか――
―おわり―
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:24:07.98 ID:azTOtO780
というわけでgdgdのまま終わってみるテスト
喉が渇いたんでちょっと飲み物買ってくるノシ
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:24:25.33 ID:t+qLjV2tO
乙
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:25:33.04 ID:28yLEefgO
gjだった
また、気がむいたら書いてくれ
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:25:38.95 ID:O3MbJimYO
神乙
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:32:29.22 ID:azTOtO780
>>6の言葉がなければ書くのやめてたかもしらん。
支援ならびに読んでくれた方thx!
初めて新ジャンルやってみたけど楽しかったー。
また気がむいたら書いてみます。
それじゃまたどこかでノシ
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:34:37.49 ID:l0qHYe7KO
乙!
そこは、幽霊の声が聞こえるお屋敷。
テープレコーダーを持参して録音スタート。
「お邪魔します」
「きれいな家ですね」
「トイレ借ります」
「お邪魔しました」
テープを再生すると・・・。
「お邪魔します」「どうぞ」
「きれいな家ですね」「そうですか」
「トイレ借ります」「どうぞ」
「お邪魔しました」「ちょっと待て!」
びびりまっくて、家に帰ると母親が「変な電話あったわよ。必ず連れ戻すって」
うちの電話は着信が見れるタイプなので即かけ直した。
「OK、一緒に暮らそう」「え・・・」
そしてサリーちゃんとの共同生活が始まった・・・。
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:11:07.79 ID:aIfZRDqiO
うるせえテクマクマヤコンするぞ
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:18:49.77 ID:EmQyoVqB0
本当は怖かった。ぶるってた。正直20ccほどちびった。
でもどうせ連れて行かれるなら前向きに検討すべきだ。
昔から言うじゃないか。
赤信号、皆で渡れば恐くない。
男「というわけで、家族ごと引っ越してきました」(長男:ニート)
父「おー、思ったよか上等な屋敷ばい」(父:エセ九州人)
母「不束者ですが…」(母:パート)
妹「引越してきたZE☆」(妹:ラッパー)
しかし屋敷には誰もいない。
待ちぼうけしていると携帯が鳴った。
男「もしもし?」
サ『私、サリーちゃん、今あなたの後ろにいるの』
男「それ話が違いますよ」
サ「え・・・」
振り返ると銀様みたいな美少女が顔を真っ赤にしてうつむいてた。
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:35:46.84 ID:EmQyoVqB0
すぐにサリーちゃんは消えてしまった。
とりあえず屋敷に家具を運び込んでから今後の相談をする。
サリーちゃんとはテープレコーダーで会話することにした。
男「とりあえず部屋割りを決めよう」
妹「二階はあたしのもんだYO☆」
妹が二階にダッシュしていった。
俺はテープレコーダーを再生した。
男「とりあえず部屋割りを決めよう」「そうね」
妹「二階はあたしのもんだYO☆」「床が腐ってるから気をつけてね」
妹が落ちてきた。
お尻をしたたかに打って「うにゅう」とか言ってる。キショイ。
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:41:16.57 ID:EmQyoVqB0
男「とりあえずサリーちゃんの話をちゃんと聞け」
妹「OK☆」
父「部屋は後からでよかけん飯ば食わんか」
母「キッチン借りますね」
母がキッチンに行った。
テープレコーダーを再生した。
男「とりあえずサリーちゃんの話をちゃんと聞け」「それがいいわ」
妹「OK☆」「ほんにわかってるの?」
父「部屋は後からでよかけん飯ば食わんか」「いいわね」
母「キッチン借りますね」「ヤクルトしかないわよ」
母がヤクルトを両手一杯もってきた。
母「晩御飯ですよ」
男「当然のように受け入れるなババア」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 18:52:00.16 ID:dJZH6kRfO
頼むからすぐに終わらせないでくれ。長続きしてくれ
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:08:47.61 ID:EmQyoVqB0
男「だめだこいつら、早くなんとかしないと…」
そう思いながらも今日は寝ることにした。
翌日、ヤクルトを飲みながら家族を見送った。
妹は学校へ、父は仕事へ、母はパートへ出かけた。
妹「スクールでホーミーとエンジョイだZE☆」
父「車で送ったげるばい」
母「私はバスで行きますね」
再生ボタンを押した。
妹「スクールでホーミーとエンジョイだZE☆」「楽しそうでいいわね」
父「車で送ったげるばい」「優しいのね」
母「私はバスで行きますね」「近くにバス亭ないわよ」
母だけ帰ってきた。
母「財布を忘れたわ」
男「そっちかYO☆」
関係ないけど妹の口調うぜぇ。
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:13:19.61 ID:EmQyoVqB0
仕方ないので母はパートをやめて狩りをすることになった。
毎日のように猪や鹿やよくわからん肉が食卓に出るようになった。
妹「今日はまたご馳走だZE☆」
父「ほほぅ、これはまた乙なもんばい」
母「なんの肉かは秘密です」
再生ボタンを押した。
妹「今日はまたご馳走だZE☆」「あら、ポチが見当たらないわ?」
父「ほほぅ、これはまた乙なもんばい」「ポチー?ポチー?」
母「なんの肉かは秘密です」「…あら?キッチンにポチの首輪が…」
俺はそっと箸を置いた。
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:22:01.37 ID:EmQyoVqB0
ついにインターネットが開通した。
2chをしながらサリーちゃんとおしゃべり。
男「痴漢男おもすれー」
男「新ジャンル増えてないかなー」
男「野菜レイパーktkr」
再生ボタンを押した。
男「痴漢男おもすれー」「ロリ巨乳うざいわね」「わんわん!」
男「新ジャンル増えてないかなー」「私の名前があるわね」「わん!」
男「野菜レイパーktkr」「ば、ばか…!そんなとこ開かないでよ…!///」「くぅんくぅん」
なんか増えてた。
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:31:59.27 ID:EmQyoVqB0
夜寝る時にこっそり録音ボタンを押しておいた。
朝。
起床してすぐに再生ボタンを押した。
「……もう寝てるかな?」
「もしもーし、本当に寝てるー?」
「ふふ、ほんと、ぶちゃいくな寝顔」
「…………」
「ちゅ」
「…あは、またしちゃった」
ふと鏡を見ると、顔を真っ赤にしたサリーちゃんがなにか大声でまくしたててた。
このときのメモリディスクは今でも大事にしまってある。
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:44:59.65 ID:SQ2OulEvO
いいぞもっとやれ
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:45:50.98 ID:EmQyoVqB0
元同級生の女が遊びにきた。
ちょっとヤンキー入ってるが基本的には良い奴だ。
女「へー、ここが男の新しい家かー」
男「まあゆっくりしてけよ。また泊まってってもいいし」
女「助かる!ここからのが会社近いからな!」
男「あれ…扉が開かない…」
再生ボタンを押した。
女「へー、ここが男の新しい家かー」「あなたが男の古い彼女ね?」
男「まあゆっくりしてけよ。また泊まってってもいいし」「え……」
女「助かる!ここからのが会社近いからな!」「だ、ダメ!絶対にダメだからね!」
男「あれ…扉が開かない…」「らめぇ!そんなとこ開けちゃ、らめぇ…!ここは通さないもん!」
どうみても確信犯です。どうもありがとうございました。
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 19:53:02.09 ID:azTOtO780
サリーちゃんが拗ねてしまった。
さっきからテープレコーダーをカチカチしてるが馬鹿犬の声しか入ってこない。
女「さっきから何してんの?」
男「いやさ、ここ幽霊がいるんだよ」
女「……おいおい、やめてくれよそういうの」
男「あれ? 涙目? ひょっとして涙目ですか?」
女「う、うるせーな! こえーもんはこえーんだよ!」
再生ボタンを押した。
男「あれ? 涙目? ひょっとして涙目ですか?」
女「う、うるせーな! こえーもんはこえーんだよ!」
やっぱりダメか…と、スイッチを切ろうとしたその時。
サ「うーらーめーしーやー」
女「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ!?」(男に抱きつく)
サ「きゃああぁぁ!?私の男になにしてんのよぉーー!?」
女「うわぎゃあmふぁpwだmなんをい」
男「ぐええええ!首が!首がああぁぁぁ!」
阿鼻叫喚。
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 20:00:12.25 ID:azTOtO780
女が涙目のまま帰っていった。
俺は正座させられ、実体化したサリーちゃんにお説教されている。
サ「あのね、家主はあくまで私なんだからね。勘違いしないでよね」
男「はい、すいません。もう二度と悪ふざけしません」
サ「本当に反省してるの?」
男「はい、本当の本当に反省してます。浮気しないから許してください」
サ「う、浮気ってなによ! 勘違いしないでよね! あれはたんに家主として風紀が乱れないように――」
再生ボタンを押した。
サ『きゃああぁぁ!?私の男になにしてんのよぉーー!?』
男「俺、サリーちゃんの男だから」
サ「……ば、ばかっ!///」
俺はおおむね幸せです。
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 20:11:19.27 ID:azTOtO780
妹が風邪をひいた。
妹「YOッ!YOッ!YOッ!」
男「くしゃみもそれかよ、うぜぇ」
父「風邪薬ば飲みんしゃい」
母「薬をかってくるわね」
母が血相を変えて外に飛び出した。
再生ボタンを押した。
妹「YOッ!YOッ!YOッ!」「わんッ!わんッ!わんッ!」
男「くしゃみもそれかよ、うぜぇ」「わぉぉぉん!」
父「風邪薬ば飲みんしゃい」「わぅ?」
母「薬局に行ってくるわね」「ただいまー、そういえば風邪をひきやすい時期ね。薬は居間の戸棚にあるから」
母が帰ってきた。
母「太陽草とアオキノコとってきた」
男「ちょwwwモンスターハンターwwwうぇwww」
×薬を買ってくる ○薬を狩ってくる
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 20:17:37.51 ID:azTOtO780
サリーちゃんの様子がおかしい。
やけに人の出入りを気にしている。
サ『……あれがくるわ』
サ『どうしよう』
サ『私、男と離れたくないのに…』
屋敷中にしかけたレコーダーからそんな声が聞こえる。
俺は不安になった。
妹『シャワーが気持ちいぃ〜♪ お兄ちゃんのためにも綺麗綺麗しなきゃね♪』
風呂場にしかけたレコーダーからそんな声が聞こえる。
不覚にもおkk(ry
そして、サリーちゃんとの別れの日が近づいていた。
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:08:17.24 ID:azTOtO780
一ヶ月という時間は、はたして短いのだろうか。
それは見ず知らずの他人が友人になるには十分すぎる時間だが。
家族になるには短すぎる時間だ。
もちろん、それも人によるのだろうが……。
さて、俺達の場合はどうだろう――
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:14:13.12 ID:azTOtO780
幽霊屋敷は今日も賑やかだ。
ラッパーの妹はいつにもましてうざい。
天然の母は、あいかわらず狩りに励み、こちらの斜め上をいく。
あと馬鹿犬と父。このへんは同列。
俺は、サリーちゃんをからかって毎日を楽しく過ごしている。
しかしどうも最近、サリーちゃんの様子がおかしい。
どうしたのと聞いても答えてくれない。
何か脅えているようだ。
ここは一発はげましてやろう。
男「あー…サリーちゃんの顔が見たいなー」
男「笑うと可愛いんだよなーほんと」
男「最近はめったに見れないけどさー」
彼女の真っ赤な顔を想像しながらそんなことを呟く。
そして、いつものようにニヨニヨしながら再生ボタンを押した。
カチリ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:22:35.62 ID:azTOtO780
男『あー…サリーちゃんの顔が見たいなー』
サ『きゃああああぁぁぁ…っ!』
男『笑うと可愛いんだよなーほんと』
サ『やめ…て!出ていきなさい!私の…私達の家から…ッ!』
男『最近はめったに見れないけどさー』
サ『……男…ごめんね…もう顔を見せることができないの…』
男「サリーちゃん!?」
俺はありったけの力で叫んだ。
ゾクゾクと背筋に悪寒がはしる。
あたりに視線をめぐらすが、屋敷は静かなものだ。
男「サリー!なんだよ!俺をからかってんのか!?」
レコーダーをもつ手が震える。
男「なにが起きてんだ!この屋敷になにがいるってんだ!」
再生ボタンを押し込む。
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:31:40.47 ID:azTOtO780
サ『……冥府の番犬に見つかったわ』
サ『実体化したせいで、気配を悟られたみたい』
サ『あれは私みたいな自縛霊を狩っていくの……ポチは逃がせたけれど』
サ『バカみたいね…せっかく屋敷に隠れていたのに…いまさら見つかるなんて…』
サ『で、でも、楽しかったんだからね。男が一緒に暮らそうって言ってくれて』
サ『…本当にありが
カチッ
空気を読めないレコーダーが不意に止まった。
メモリが一杯になったことを告げるランプがちかちかと明滅する。
俺は呆然と立ちすくんだ。
こんな別れ方でいいのかと、天井を睨んだ。
男「俺は、どうしたらいい?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:39:01.02 ID:azTOtO780
すべて、俺のせいだ。
彼女をこの世に引きずり出した俺のせいだ。
だというのに俺にはサリーを救う手立てがない。
恐らくは、サリーにだって。
だからこその決別の言葉。別れの挨拶。あれはそういう意味。
『本当にありがとう』
男「ふざけんなよなぁ…今時そんな台詞でしめるなんてさぁ…」
ぼろぼろと涙がこぼれる。
男「どこの三文小説だよ。今時のドラマだって、もっとビビットな捨て台詞を残すんだぞ…?」
彼女は知らないだろうけど。
男「この世にはなぁ、他に良い言葉がたくさんあるんだぞ…」
それはテレビにだって、マンガにだって、2chにだって溢れてる。
男「例えば…さ……――」
俺はからからになった喉をふりしぼって叫んだ。
彼女に相応しいのは、きっとこの言葉だ。
男「――助けてくれ!!!」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:43:48.44 ID:azTOtO780
――さて、俺達の場合はどうだろう――
不意に玄関の扉が開かれる。
夕日を背にして黒い影が現れる。
そして、影は言った。
母「今日の晩御飯は――地獄の番犬ね」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:50:46.07 ID:Q0GJXDnIO
母強し!
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:51:05.26 ID:yy/gdLvuO
ここでその設定が活きてくるのかよwww
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:51:53.11 ID:I9x6JI0QO
母wwwwwwww
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:51:58.49 ID:azTOtO780
男「珍しく空気を読んだなババア!」
母「ポチが教えてくれました。サリーちゃんの危機だと」
ベタベタなことを言いながら母は跳躍した。
3mほど上にある天井に足をつけて槍を振り絞り――
母「刺し穿つ――死棘の槍!」
赤い閃光を伴って槍が投擲される。
槍の光跡は爆音をたててホールの地面中央に突き刺さると、そこから黒い煙が吹き上がった。
いや、それはもうすでに爆発だった。
ゆっくりと煙が晴れると、そこにいたのは――
男「サリー!」
サ「……男…?」
妹「あたしもいるYO!」
男「お前はいらん」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 21:52:17.09 ID:l0qHYe7KO
母ちゃんきたーーー!!!
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 21:55:59.00 ID:2CuduREi0
母ちゃん強いな
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:00:41.70 ID:azTOtO780
俺は涙でくしゃくしゃになった顔を隠すことも忘れて、
男「サリー…! サリーッ!」
何度も躓きながらサリーに駆け寄る。
しかし
サ「こないで!」
サリーに突き飛ばされた。
尻餅をつく俺の背後で、母がぼそりと呟いた。
あたりを見回しながら、珍しく焦燥感を露にした声で。
母「……この数、私達だけで食べきれるかしら」
そこには無数の黒い番犬がいた。
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:17:20.66 ID:azTOtO780
サ「……もういいの。冥府の番犬は無限にいるのよ。そのまま元の生活に戻りなさい」
サリーは弱弱しい笑みを浮かべて俺を見つめた。
あちこちから獣たちの歯軋る音がする。
奴らは笑っていた。肉食獣がそうするように。攻撃的に笑っていた。
俺は「そうじゃないだろ」と小さく呟いた。
サ「え……?」
メモリースティックを差し替え、レコーダーの再生ボタンを押す。
サ『きゃああぁぁ!?私の男になにしてんのよぉーー!?』
そして、言ってやるんだ。
男「俺、サリーちゃんの男だから。だから。諦めるなんて……絶対にできねぇ!」
サ「…ば……ばかぁ……っ…」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:19:37.78 ID:azTOtO780
お互いに涙を尽くした。
お互いに言葉を尽くした。
さあ、これで足りるだろうか。
俺達が家族と呼び合える仲になる程度には、足りるだろうか。
きっと、絶対に、足りるんだ。
男「…番犬ども、俺らの父の異名を教えてやるよ…」
母「私との結婚生活を生き抜いた稀有な存在のあり方を……」
妹「ようやく登場だZE☆」
俺はニヤリと笑って、母は肩すくめて、妹はラップ調で呟いた。
「空気父(エアーダディ)又の名を――
――九州・ザ・サイレントキラー」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 22:26:27.60 ID:2CuduREi0
何この展開wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:29:44.58 ID:azTOtO780
それは突風だった。
扉の隙間から、ひゅうと音をたてて何かが室内に滑り込んだかと思うと。
それは突風から旋風となって、あたりを蹂躙した。
まるで爆竹のように黒い番犬どもが連鎖的に破裂していく。
パパパパパパパパパパ――パパンッ!
妹「あれ、父(パパ)とかけてんだZE☆」
男「……死ぬほどどうでもいい…」
最低のオヤジギャグをのせて、黒い霧を振り払いながら父はサリーのそばに降り立った。
父「ふぅ、戦場を思い出すわい」
母「それを言うなら結婚初夜でしょ、あなた」
父「アフガニスタンの初夜…か。あれは熱い夜だった」
妹「まだまだくるZE☆ どうするのだZE☆」
男「無理やりZEをつけるな。しかし、くそ、これじゃ埒があかない…!」
増殖し続ける黒い犬を、俺達は静かに睨んだ。
サ「……みんな……」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:31:36.98 ID:azTOtO780
このピンチを切り抜ける方法をアンカーでプリーズ!
>>55
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:34:17.07 ID:Q0GJXDnIO
ハデスをぶっコロス
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:34:28.73 ID:I9x6JI0QO
女がヤンキー達を引き連れて来る
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:35:27.02 ID:azTOtO780
>>55
ごめん、ハデスがよくわからない…orz
再アンカー
>>60
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:36:06.17 ID:uvDTgEso0
ポチ進化
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 22:36:10.70 ID:q9kBr6in0
男のメガンテ
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:36:54.90 ID:azTOtO780
OK、つまりどうあってもブッパさせたいわけだ。
>>55
>>60
この2つでいってみるお!
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:48:36.88 ID:azTOtO780
自慢じゃないが、俺は霊感が強いほうだ。
かなり特殊な方向に特化しているとはいえ、それは日常で役立つレベルのものだ。
そもそも、なぜテープレコーダーを持ち歩いているのか。
この時代にMDやMP3でなく、あえてテープレコーダーを選んだ理由…。
それこそが、この状況を打破するキッカケになる。
メモリスティックと互換できるように魔改造したテープレコーダー「聞きとりくん」を
高々と掲げて録音ボタンを押した
男「どこの浮遊霊でもいい!守護霊でもいい!この番犬どもを追っ払う方法を教えてくれ!」
そして、マークのすりきれた再生ボタンを押した。
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:51:52.51 ID:azTOtO780
俺の能力とは、すなわち霊の声を聞く力だ。
ただし、テープでしか霊の声を封印することができない。
この力のせいでよく気味悪がられたりもした。
でも、そういう時は決まって霊が慰めてくれていた。
だからだろうか。
サリーちゃんを放っておけなかったのは――
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 22:56:51.10 ID:azTOtO780
声だ。無数の声が響きだした。
仲間を救うために、自分たちが消されることもいとわぬ英雄達の声だ。
『ハーデースを殺せ。やつこそ冥府の主だ――』
『冥府を滅ぼせ。あそこは霊の墓場だ。消されたくない――』
『彼女を助けてやってくれ。心優しい彼女をどうか――』
『我らの力でハデスを誘き出そう――あとは任せた――』
その時だ。
冥府の番犬がいっせいに渦を巻きながら天井を貫いた。
天井を闇が覆い、その闇から――冥府の主ハーデースが姿を現した。
それはまさに冥王。漆黒の仮面を歪に歪ませて、俺達を睨みつけている。
ハ『――オロカモノドモメ――』
地鳴りのような声に、心臓を鷲掴みにされた気がした。
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:02:45.67 ID:azTOtO780
震える足をおさえつける。
止まれ、止まれ、と心の中で念じながら歯を食いしばる。
背後からは家族の声が、
妹「あたしたちがついてるZE☆」
母「あなたは、私達の息子ですよ。見せつけてあげなさい」
父「男ならぶちかましたるんじゃ」
顔をあげればサリーがいる。
彼女もまた震えている。
サ「……男ぉ……」
泣き出しそうな顔で、それでもギリギリで涙をこらえて。
ついにこらえ切れなかったものが、言葉として漏れていた。
サ「助けて…男ぉ…私、あんたと…離れたくない…」
それで心は決まった。
悲しい結末になることには、すぐに気づいたけど。
不思議と、恐さはなかった。
さあ、家族の別れに相応しき一幕を、開こうじゃないか。
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:07:54.00 ID:azTOtO780
男「やっぱりさ、なんだかんだ言っても…」
俺は頭をかきながらハデスを見上げた。
男「最後には、ありがとう、って言われたいよな…」
だが、悲しいことに、ずっと昔から別れの言葉は決まっているものだ。
どんな小説にだって漫画にだって2chにだって溢れている、ありふれた言葉。
男「さよなら、サリーちゃん」
俺はありったけの力をテープレコーダーにこめて。
そして、ハデスに向けて投げ放った。
レコーダーが閃光を放つ。
世界が白く塗り潰されて。
俺達の不思議な共同生活は、終わりを告げた。
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:13:33.31 ID:azTOtO780
――半年後――
『……もう寝てるかな?』
『もしもーし、本当に寝てるー?』
『ふふ、ほんと、ぶちゃいくな寝顔』
『…………』
『ちゅ』
『…あは、またしちゃ
カチリ
朝。俺は築四十年の一軒家で目を覚ました。
目覚まし時計を頭から押さえつけたまま、ぼんやりと頭をかく。
男「やっぱり、すげぇ効き目だなこの目覚ましコール」
今日もまたサリーちゃんの気配で目を覚ました。
すわ本物かと、ついつい手を伸ばしてしまう習性を利用した見事なトラップだ。
ちなみに作ったのは妹である。ほんとうぜぇ。
男「さーて…2chすっかなぁ…」
俺はパソコンに向かい、キーボードを打ち始めた。
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:20:22.02 ID:azTOtO780
あの出来事があってから、俺は霊感を失っていた。
さすが俺式メガンテというべきか、見事にハデスを滅ぼしたものの。
その代償として全ての力を失ってしまったのだ。
サリーちゃんの屋敷は、まだあの場所に悠然と建っている。
恐らくは彼女もそこに――
もう二度とサリーちゃんの声を聞くことはないだろう。
聞こえるのは、持ち帰ったメモリースティックの無機質な電子音声だけで。
そのことに後悔はないが、たまに泣き出したいほど寂しくなる。
男「それでも、そこにいるなら」
今日もまた2chの面白い話を聞かせに行こう。
一方通行でもいいのだ。
昔から「初恋は片想い」と相場は決まっているのだから
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:21:58.27 ID:azTOtO780
――しかし、さて、俺達の場合はどうだろうか――
―おわり―
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:24:07.98 ID:azTOtO780
というわけでgdgdのまま終わってみるテスト
喉が渇いたんでちょっと飲み物買ってくるノシ
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:24:25.33 ID:t+qLjV2tO
乙
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:25:33.04 ID:28yLEefgO
gjだった
また、気がむいたら書いてくれ
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:25:38.95 ID:O3MbJimYO
神乙
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:32:29.22 ID:azTOtO780
>>6の言葉がなければ書くのやめてたかもしらん。
支援ならびに読んでくれた方thx!
初めて新ジャンルやってみたけど楽しかったー。
また気がむいたら書いてみます。
それじゃまたどこかでノシ
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/07(月) 23:34:37.49 ID:l0qHYe7KO
乙!
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コメント承認まで時間がかかったら倒れています
ついつい読んじゃう。
次回作まだ〜?
次回作まだ〜?









>>1次あったら書いてくれよ!